不倫慰謝料の相場

不倫慰謝料の相場はどれくらい?

当サイトでは不倫慰謝料事件のご相談を多く受けておりますが、ご相談者様から一番といっていいほどよくいただくのは、「今回の件だと慰謝料はいくらくらいになりますか。」という慰謝料相場についてのご質問です。
今回は慰謝料の相場について解説させていただきたいと思います。なお、今回は不倫相手に対する慰謝料請求を前提として説明致します。

慰謝料額の形成過程

現在、不倫慰謝料の相場に関する情報はウェブ上で数多くございますが、法律実務における前提として、①裁判での判決によって形成される慰謝料額と、②当事者の交渉及び和解によって形成される慰謝料額の2種類の形成過程があると言え、双方には共通する要素と異なる要素がありますので、見た情報がどちらを前提とした相場を解説しているのかを確認していただくことが重要かと思われます。

裁判上での慰謝料額の相場

①裁判所での判決において慰謝料額を決定する際、裁判官は証拠等から認定した事実を前提に、様々な要素(この点は別コラムを作成する予定です)を考慮の上、被害にあった配偶者の精神的苦痛に対する慰謝料額を算定することになります。
本コラムでは統計的なデータは他のサイト等に譲りたいと思いますが、私の経験から致しますと、およその事案は100万円〜200万円の範囲内に入り、その平均値である150万付近の額が認定されることが多いというのが実感です(なお、精神的苦痛に対する慰謝料のみを前提として)。
他方、何らかの特殊事情がある場合は100万円以下で認定されることもあれば、200万に止まらず300万円を超える慰謝料が認定されることも見受けられます。

和解での慰謝料額の相場

①和解での慰謝料については、厳密には「裁判前の交渉での和解」「裁判上での和解」に分類されることになりますが、仮に判決になった場合、どれくらいの慰謝料が認定される事案であるかを当事者双方で意識した上で慰謝料額が形成されていく点は共通かと思われます。
また、裁判前の交渉での和解においては、判断権者の裁判官がいない状態での交渉になりますので金額面での自由度が比較的高く、裁判での相場観よりもかなり低い金額での和解ができることもあれば、逆に、加害者側が一刻も早く解決したいなどといった事情がある場合は相場観よりもかなり高い金額(500万円近い額での和解など)で和解に至る実例もあります。

早期に妥当な慰謝料額を知ることの重要性

不倫慰謝料の相場について簡単に解説させていただきましたが、その事案に対する正確な慰謝料額は究極的には裁判で判決が確定するまで誰にも分かりませんし、また、実際の裁判では、自分が認識している事実自体が認められるか否かも立証の成否などによって変わってきますので、紛争が起きた時点で、その事案に見合った慰謝料額を見極めるのは実は非常に難しいとも言えます。
しかしながら、紛争が残念ながら起きてしまった場合、その事案における妥当な慰謝料額を早い段階で認識することは、その後の交渉を誤った方向で進めないためにも非常に重要だと思われます。
そのためには、ネット上の一般的な情報に止まらず、法律相談をお受けいただき、その事案に即したより具体的な慰謝料相場についてのアドバイスを受けていただくとより良いと思います。

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